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2013-05-06

荘厳~華燭の淫典~【弐】回想

みゆきは鏡の中の自分を、じっと見つめていた。
鏡に映るみゆきは白無垢姿である。
見た瞬間、誰の目にも美しい花嫁に見えるだろうが、実はみゆきは女性ではない。
男性なのであった。
みゆきがいる部屋は、和婚式を執り行う美遊姫神社の花嫁控室である。
男であるみゆきが、何故この花嫁控室に白無垢姿で座しているのか。
伊達や酔狂ではない。
みゆきはこれから花嫁として神前式に花嫁として臨席するのである。
勿論、花嫁みゆきにとっての花婿も別の控室で待機しているのだ。
みゆきにしてみれば、今こうして和装花嫁姿になった自分の姿は、未だに夢うつつと言える。
半年前まで、みゆきは普通の男性として生活していた。
それが何故?
みゆきは鏡の自分に見惚れながら、この半年間の出来事を回想して感慨に浸るのであった。

いつからか和装花嫁に憧れていたみゆき。
最初は和装花嫁の写真が掲載された本などを見ているだけで満足していました。
次第に写真を見るだけでは飽き足らず、和装花嫁さんになってみたいと思い、老舗の女装会館を訪れました。
妻子ある身であり女装会館に足を踏み入れるのは躊躇しましたが、和装花嫁願望を我慢出来なかったのです。
和装花嫁支度を終えた自分の花嫁姿を見ると綺麗な花嫁さんになっていました。
水白粉で白く塗られたお肌、きつく締められた掛下帯の締め付け感がたまりません。
正に至高のひと時、鏡に映る和装花嫁姿の自分を飽きる事無く見つめ続けるのでした。
みゆきは女装会館で撮影した写真を、誰かに見て欲しくてネットの女装写真掲示板に「和装花嫁みゆき」のネームで載せました。
その際、掲示したメールアドレスに絶倫王と名乗る男性からメールがきたのです。
メールの内容は「みゆき様の花嫁姿を見た時、心が震えるような感動を覚えました。「御美しい」「素敵だ」「これぞ私の思い描いていた和装花嫁だ・・・」溜息が出てしまったのです。元々私は女性よりも女装娘に魅力を感じる男です。特に和服姿の女装娘に惹かれます。みゆき様以前にも女装娘の和装花嫁写真を見た事はありましたが、どれもこれも、魅力的と言えるものはありませんでした。そんなある日、掲示板でみゆき様の和装花嫁姿と出会ったのです。私はみゆき様の大ファンになりました。美しい和装花嫁のみゆき様、よろしければ友達になって貰えないでしょうか」
絶倫王と名乗る男性からの美辞麗句に、みゆきはすっかり有頂天になり悦に入ってしまいました。
このメールが運命を変える事になるとは知る由もなく、友人承諾の返信をしたのです。
その後も絶倫王からは、みゆきの和装花嫁姿を絶賛するメールが何通も何通も届きました。
再度、女装会館を訪れ和装花嫁に変身し絶倫王へ写真添付のメールを送ります。
絶倫王からは気が狂わんばかりの賛美するメールが届きました。
みゆきはそのメールを読みながら胸を熱くしました。
返信すると今度は恋い焦がれんばかりのメールがきたのです。
みゆきの胸は、それまで以上にドキドキを早鐘を打ち始めました。
どうにかなってしまいそう。
みゆきまで恋い焦がれんばかりのメールを送ってしまったのです。
そんなやり取りが続きましたが、突然!
絶倫王から意外なメールが届きました。
「みゆき様さえよろしければ、ごっこをしてみませんか?結納と結婚式ごっこ」
ごっことは言え、結婚式。それも結納まで。
みゆきは、それまで以上にドキドキしながら詳細を求めるメールをしました。
絶倫王からの返信は「結納はホテルの一室を借りて二人きりで行います。ごっこではありますが結納品は正式な物を用意しますよ。服装ですがホテルの衣裳室に頼んで振袖を用意します。みゆき様は振袖のサイズ合わせに前もってホテルへ行ってください。御心配なく女装すると話は通しておきますから。さすがに結婚式は無理でしょうから、私は紋付き袴を着てみゆき様には白無垢と色打掛を着て貰って婚礼写真を撮りましょう」
まるで夢のような話に、みゆきは嬉々とせずにはいられなかった。
だがふっと冷静になって考えると、このような出来過ぎた話がある訳がない。
みゆきは訝しげにメールを送った。
返信は「確かに信じ難いお気持ちはわかります。私は信じて欲しいとしか言えません。私の想いが通じる事を願うばかりです。みゆき様の御都合の良い日をお知らせください。その上でホテルの衣裳室に振袖のサイズ合わせの予約を入れます」
みゆきはこの夢のような話を捨て切れなかった。
絶倫王が予約してくれた日。
仕事が休みの日なので家族には嘘をつく形で家を出た。
ホテルの衣装室に確認をすると「みゆき様」で予約が入っていた。
担当してくれた女性は、いつもと変わらぬ風で自然体で対応してくれたように見えた。
みゆきはサイズに合う振袖の中から白桃色の桜柄の振袖を選んだ。
「結納に相応しい華やかな振袖でございます」
と言いながら女性は微笑んだ。
初めて和装花嫁となった日からニカ月が経っていた。
振袖の衣裳合わせから一カ月後、みゆきは結納を執り行うホテルにいた。
勿論家族へは嘘をついてきた。
本当の事など言える訳がない。
前夜はなかなか寝付けなかった。
期待に胸膨らむ女性であるみゆきとこんな事をして良いのかと後悔しそうな男の自分。
葛藤する内、自然に眠りについていたようだ。
そわそわするのを妻や子供に気付かれないよう、そそくさと家を出た。
仕度の為に特別にホテルの一室があてがわれた。
髪はどうするのだろうと思っていると、日本髪の鬘が運ばれてきた。
胸が熱くなり、完全にスイッチが入ってしまった。
女装会館同様に女性用の下着を身に着けガウンを着て、メイク、鬘を付けられ、振袖の着付と進んで行く。
仕度が進んで行くに従い、不思議に気持ちが落ち着いていく。
まだこれが三度目のみゆきへの変身。
いつもの男の自分よりも落ち着いてしまう。
自然体の自分がそこにいた。
着付を終え、振袖姿の自分を鏡で見た瞬間。
(綺麗だわ・・・)
思わず見惚れてしまう自分がいた。
「余りの御美しさに見惚れてしまうのもわかりますが、婚約者の方がみゆき様がいらっしゃるのを今か今かと首を長くくしてお待ちですよ」
「あ、そうですわね」
みゆきは促されるままに婚約者の待つ部屋へ向かった。
部屋の前までは付き添ってくれたが、中へ入るのはみゆき一人である。
「失礼致します」
ドアをノックすると待ち構えたように扉が開き、中から男が現れた。
180cmはあろうかと思われる大きさにみゆきが唖然としていると、いきなり腕を掴まれ部屋へ誘われ、力強く抱き締められてしまった。
急な事で驚いたが、みゆきは心地良さを感じ身を任せた。
幸福に包まれるような感覚に、みゆきはひしっと身をよせていく。
どの位抱き合っていただろうか。
男がゆっくりみゆきの身を離していく。
「いやっ!」
思わずみゆきは叫んでいた。
いつまでもこの幸福感に浸っていたかったからである。
「やっと会えましたね。みゆき様」
男はみゆきを見つめていった。
「はい。みゆきもずっとお会いしとうございました」
みゆきは呼応するようにそう答えていた。
改めて男を見るとがっしりした体格で年は50代半ばといった所だろうか。
みゆきよりも年上だろう。
ちょっとほっとした。
遠慮せずに甘えられそうだ。
そんな事を考えるみゆき。
既に外見だけでなく心も女性化してしまっている。
「さあ結納式を始めましょう」
「はい」
結納式は男が用意した結納品を取り交わし滞りなく執り行われた。
前以て伝えていたのでサイズもぴったりの婚約指輪も嵌めて貰い、ごっこではなく正式な結納に思えてきた。
いや、これは正式な結納なのだ。
みゆきはそう強く言い聞かせていた。
(みゆきはこの方の花嫁になるのだわ)
本当にそう思えてきたのだ。
唯一結納金だけが用意されていなかったのだが、それに対して何も思う事はない。
結納式を終え「みゆき様、今度会う時は結婚式の日になりますね」
「はい」
みゆきは躊躇する事無くそう答えていた。
振袖から解き放たれて自宅へ向かう途中、現実に引き戻される感覚が嫌で嫌でたまらなかった。
家へ帰ると妻や子供に不機嫌に接する自分に気付いた。
(あー!嫌だ!嫌だ!)
夢のようなひと時を思い出し、余計そのギャップに気持ちが荒れた。
婚約者に会いたかった。
気が狂わんばかりに恋い焦がれる自分がどうしようもなかったのである。
就寝前、キッチンに行き婚約者から渡された錠剤を取り出した。
「気たるべく花嫁になる日に備えて、飲んで欲しい薬です」
と渡された物だった。
これが女性ホルモン剤である事は察しが付いていた。
普通の精神状態であれば飲んでしまえば取り返しが付かない方向へ誘われてしまう事が認識出来る。
だが今のみゆきには婚約者への熱い想いに、高揚した精神状態になっていた。
迷わず水で飲み干した。
それからというもの、毎日欠かさず摂取する日々。
微々ではあるが変化していくであろう身体に嬉々とする自分がいる。
その上で毎日待ち焦がれる婚約者からのメール。
メールが来ない日は家族に当たり散らす。
会社でも仕事が旨くいく訳がない。
変化する身体とは比例するように荒んでいく私生活。
そしてついに女性ホルモンを投与している事が家族にばれてしまう。
もはや家庭崩壊は免れない所まで来ていた。
その事を婚約者にメールで伝えると、待ってましたとばかりの返信。
「結婚式の日取りが決まりました。五月三日大安。場所は美遊姫神社。神前式。貴女を私の妻として迎え入れます」
このメールが決定的となった。
後先構わず会社に退職願を提出。
妻へは離婚届を渡し話も一切聞かず家を出た。
結婚式までは婚約者の用意してくれたマンションで暮らす事になっていた。
勿論、誰にも行先は伝える事はない。
これからは女として暮らすのだ。
一人暮らしのマンション。
結婚式のその日までやらねばならない事は山ほどある。
化粧も出来るようにならなければならない。
妻となるのだ。
料理も勉強しなければならない。
結婚式に備え、予約されているエステにも通うのだ。
慌ただしい日々を送り、ついにこの日を迎えた。
家族も社会的地位も全てを捨て去り、愛する人の元へ嫁ぐ。
後悔などする筈もない。
これはあの方がみゆきを我が物にしようと仕組んだ事に違いない。
それでも、これ以上の幸福があるのだろうか。
もう一度人生をやり直すのだ。
女性として・・・・
愛するあの方と一緒に・・・

鏡に映る白無垢姿のみゆきの胸の内は、感謝の想いでいっぱいであった。
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プロフィール

横島 優一

Author:横島 優一
私の妻であり理想の和装花嫁である『和装花嫁が大好きな女装娘みゆき』
渾身の愛を籠めて綴るこの凌辱和装花嫁小説の全てを、我が妻みゆきへ捧げる。
"Woman's disguise daughter Miyuki whom brides in Japanese dress love" who it is my wife, and is an ideal bride in Japanese dress
I give all of this bride novels that basket めて spells all love in Japanese dress to my wife Miyuki.

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夫・横島優一 「愛する妻君みゆきが和装花嫁姿で性肛の快楽に溺れ淫乱両性具有美性獣へと身も心も変貌していく様を御楽しみください」
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